わさぎにエサをください。

クズ上等、三日坊主女の残念な日記

最近おすすめの漫画(2019年)

f:id:wasagi1128:20190114204613j:plain

2018年買ってよかったものでも書いた通り、ここのところAmazonでバンバン電子書籍を買っていたことに気づいたので、まとめてみた。

漫画を選ぶ基準

基本的に続き物は完結していない限り手を出しにくい。10巻以上続くとくどくなってしまって(特に少年漫画の類)、なかなか買う気になれない。あと、日常系の漫画も終わりが見えなくて苦手。これはあくまで私の持論なんだけど、短編集(オムニバス本)を出せる作家さんは実力派で続き物を買っても外れがない。と思ってる。続けて買っている漫画は、わりと厳選しているつもり。

おすすめの漫画5選

あらすじは公式に任せて、おすすめポイントのみコメントしていくぞ。

とつくにの少女(続き物、現在6巻)

新たな人外×少女の物語、始まる――。分かたれる世界でも、繋がり合う心。 昔々、遠く遥けき地に二つの国ありて――。触れると呪われるという異形の者棲まう『外』と、人間が住まう『内』で分かたれた世界。本来であれば、交わらぬはずのふたりが出会った時、小さな物語が密やかに動き出す。これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。

 いわゆる「ジャケ買い」で選んだものだけど、続きが気になって仕方ない作品。

 最初表紙を見たときは「おぞましい二人」のエドワード・ゴーリーの雰囲気に似てるなあと思ったけど、中身も少しそれに似ているというか、漫画仕立ての絵本というほうが近いくらい、絵が精密で作りこまれている。ページをめくるのが楽しい作品。

サトコとナダ(完結、全4巻)

ルームメイトはサウジアラビアの女の子!?初めてのアメリカ、イスラム文化、ひとつ屋根の下で繰り広げられる魅惑の異文化交流ライフ。

私も高校生・大学生で4か国ほど経験したことがあるが、自分の国の文化が当たり前だと無意識で思ってしまうところがある。同性愛、宗教、家族構成、結婚、葬式、食事…私はこれらを「理解しましょう」と説く説教臭い本が大嫌いだ。一方、この本の登場人物は「理解する」とか「理解しない」とかを超えて、「文化も丸ごとひっくるめて個性だよね」という生き方を自然と、エピソードで体現してくれる。そこに何か「伝えよう」という押しつけはなく、いわば背中で語ってくれる。最終巻の作者のあとがきも注目。

さんかく窓の外は夜(続き物、現在6巻)

書店員の三角は、昔から不気味なモノを視てしまう体質で、除霊師の冷川にその才能を見い出され、無理やりコンビを組まされてしまう。冷川はすご腕ではあるが、情緒や生活能力に欠けており、お茶出しや「空気読み」など三角の出番は多い。そんな中、ある殺人事件に遭遇し…。日常に潜む恐ろしくかつ不思議な現象を見つけてはズバリ解決☆ 凸凹コンビの霊感エンタメ!

作者のヤマシタトモコは短編集「運命の女の子」がもとでハマった。絵のタッチと一つ一つの話が作りこまれていて、「そう!この!こんな漫画を求めていたんだよ!!」とビレバンで絶叫しそうになった。上は続き物だが、霊感でバンバンやっつけるぞっていうよりかは、特殊な能力(霊感)、新興宗教の闇、それぞれの登場人物の人生が複雑にからんだ、じわじわと真綿で首を絞められるストーリー。まあでも重たくなく読めるのは、冷川さんの絶妙な浮世離れボケと、ツッコミが追い付かない巻き込まれ体質の三角くんの掛け合いがいいからかな。

魔法使いの嫁(続き物、現在10巻)

少女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使い――……。羽鳥チセ15歳。身寄りもなく、生きる希望も術も持たぬ彼女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使いだった……。新進気鋭の作家が描く、英国を舞台にした異類婚姻幻想譚が堂々、開演!

 これはもう、有名でしょう。アニメ化もされたしね。何がいいって、実在したヨーロッパの文化をちゃんと作者さんが下調べしたうえで使っているんだろうなーというのがところどころ感じる点。やっぱり魔法が出てくるお話は、キチンと作りこまれていないと途中で「結局何でもありかよ」みたいになってきて覚めてしまう。そうなってくると、リアリティを求めるなら実在した伝説や、昔話じゃないかなーなんて。個人的には英語史(英語の成り立ちの外的・内的要因の歴史)の勉強をかじったことがあるので、片鱗が見えるとムネアツ。

エロスの種子(オムニバス、現在2巻)

 “エロス”──理屈や理性では計れない、人間のみに宿る“性”の源泉…… 大学教授の妻でありながら夫には抱かれない女、珠子。 男に抱かれるためだけに生まれてきたような女、鞠子。 花が咲くように美しく成長する女、凜。 愛を貫いた男に愛され尽くした女、マリー。 過ちは人の常、許すは神の業、押し通すは悪魔の性……鬼才もんでんあきこの放つ、傑作短編4作収録。

エロ漫画にもリアリティと文学性を求めてしまうのは間違っているような気がしなくもない。実際オカズにするなら「キャッ!あいつと一夜を共に?!」みたいなベタベタシチュのほうが好きなのは確かだが、このエロ漫画は一味違う。毎話終わるごとに何か人生の節目を迎えた気分になるような、すっきりしたようで何かしこりの残る気持ちになる。3巻が出るかはわからないが、とりあえずリアリティのないボンキュッボンのお姉さんに飽き飽きしている方は読むべき。

その他

毎月刊行されるファッション雑誌や紙で買うとかさばるムック本、レシピ本はすべてKindleで買うようにすると便利だった。今後Fireタブレットの購入も検討せねば。

今年もいっぱい漫画買うぞ

音楽(ダウンロード)と本はお金を惜しまないようにすると決めているので、今後も面白い漫画を求めてリサーチを続けたい。おすすめあったら教えてください。